“纖弱”のいろいろな読み方と例文
新字:繊弱
読み方割合
かよわ60.0%
せんじやく20.0%
ひよわ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
纖弱かよわ肩胛骨あふぎぼねは彫刻にも效果エツフエエのある者である。更に温く曇つた水蒸氣の中に「白の調和」は一層善く、色彩畫家コロリストのカンヷスに向くと思ふ。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
たきもしめざる蘭麝らんじやおのづからかをりて、くや蛺蝶けふてふ相飛あひとべり。蒲柳ほりう纖弱せんじやく羅綺らきにだもがたし。麗娟りけんつね何處いづくにも瓔珞やうらくくるをこのまず。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
骨細で華奢な癖に、妙に肉感的な女で、その病的な纖弱ひよわさが、金田屋三七などといふ惡黨の異常な好みに投じたものでせう。