纖弱かよわ)” の例文
新字:繊弱
纖弱かよわ肩胛骨あふぎぼねは彫刻にも效果エツフエエのある者である。更に温く曇つた水蒸氣の中に「白の調和」は一層善く、色彩畫家コロリストのカンヷスに向くと思ふ。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
金髮きんぱつ金雀花えにしだよ、夢ばかりみてゐる纖弱かよわい木、わたしの悲しい心のよろこび
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
纖弱かよわい腕を延べて、男の右手に搦み付く。
二十三夜 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)