“肩胛骨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんこうこつ37.2%
かひがらぼね34.9%
かいがらぼね20.9%
あふぎぼね2.3%
かたぼね2.3%
けんかふこつ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五十嵐博士の負傷は、左背肩胛骨けんこうこつを貫き、左肺臓に達する刺傷ししょうで、兇器は刃渡り三センチの鋭い諸刃の短刃と鑑定された。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
後ろから左の胸、肩胛骨かひがらぼねの下を一と突き、間違ひもなく心の臟をやられたもので、恐らく聲も立てずに死んでしまつたことでせう。
余り見馴れない、朱房のついた銀欛の匕首で左の肩胛骨かいがらぼねの下のあたりをの深く突刺されたまま、左脇を下にして鬢を畳に擦りつけ
纖弱かよわ肩胛骨あふぎぼねは彫刻にも效果エツフエエのある者である。更に温く曇つた水蒸氣の中に「白の調和」は一層善く、色彩畫家コロリストのカンヷスに向くと思ふ。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
「まず肩胛骨かたぼねはずれている、それで左の手がブラブラだ」
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
怒るとひどくどもる東北弁が終るか、前前日の午前の柔道の時間に肩胛骨けんかふこつくじいて、医者に白い繃帯ほうたいで首につてもらつてゐた腕の中に私は顔を伏せてヒイと泣き出したが、もう万事遅かつた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)