“刺傷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしきず50.0%
ししょう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心臓の刺傷さしきずと後頭部の猛烈な打撲傷——二つの致命傷が一つの肉体に加えられているんだ。そして、その上に身体からだ一面に恐るべき擦過傷がある。随分惨忍な殺人だよ。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
刺傷さしきずらしいと申す」
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
短刀による心臓部しんぞうぶ刺傷ししょうであると判断せられていたのは大間違いで、実は高圧電気による感電死であり、その高圧電気は、ふみ子の乳下ちちした
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
五十嵐博士の負傷は、左背肩胛骨けんこうこつを貫き、左肺臓に達する刺傷ししょうで、兇器は刃渡り三センチの鋭い諸刃の短刃と鑑定された。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)