“刺々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とげとげ88.2%
とげ/\11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中にはただ少しのつまらぬ物がはいっていた、青い麻の仕事着と、古いズボンと、古い背嚢はいのうと、両端に鉄のはめてある大きな刺々とげとげの棒とが。
彼女は、幸福に優しく抱擁される代りに、恐ろしく冷やかに刺々とげとげしい不調和と面接し、永い永い道連れとならなければならなかったのである。
地は饒なり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
十六七から二十はたち頃までの、あの……憧れ……とか、申しますんですか……あんな心持に似てはをりますが、何処かずつとさし迫つた、いやに刺々とげ/\しい気分なんでございますね。
(新字旧仮名) / 岸田国士(著)
そして刺々とげ/\しく笑つた。