“ししょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
師匠46.7%
嗤笑16.7%
刺衝6.7%
私娼3.3%
詞章3.3%
刺傷3.3%
四生3.3%
団十郎1.7%
史生1.7%
子将1.7%
成田屋1.7%
支障1.7%
死傷1.7%
死生1.7%
紙廠1.7%
訾笑1.7%
詩鈔1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冗談じょうだんじゃねえ。おせんちゃんは、師匠ししょうたのまれて、おいらがびにったんだぜ。——おめえはまだ、かおあらわねえんだの」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
世人殊に詩人、俳人、歌よみ、活け花師などは早速この間違った旧説から蝉脱して正に就き識者の嗤笑ししょうを返上せねばなるまい。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
平生これを忘れんと欲するも忘るるあたわず。つねに吾人を刺衝ししょうして寸時もとどまらず。しかして吾人は今日に至りて黙せんと欲するも黙するあたわざるを感ず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
久しく一緒に住んで共に私娼ししょうをしていた京子という女が、いよいよ小石川こいしかわ諏訪町すわちょうの家をたたんで富士見町ふじみちょうの芸者家に住込む事になったので、泣きの涙で別れ、独り市ヶ谷本村町ほんむらちょうの貸二階へ引移り
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
今日のズズダマ、八重山で謂うところのシダマまたはチダマが、この詞章ししょうの中に出てくる例が、少なくとも三つ以上はある。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
五十嵐博士の負傷は、左背肩胛骨けんこうこつを貫き、左肺臓に達する刺傷ししょうで、兇器は刃渡り三センチの鋭い諸刃の短刃と鑑定された。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
四生ししょう苦輪くりんを廻らんことを
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
九女八は、一木一石といったふうの団十郎ししょううちの庭に、鷺草が、今日も、この雨に、しっとりとれているだろう風情ふぜいを、思うのだった。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
と、そう思うかげに、ながい間役者をしたが、とうとう、団十郎ししょうと一つ舞台に並べなかったという、何時も悲しむさびしさが、心の奥を去来していた。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
一介いっかい史生ししょうや蔵人も着かざったり、采女うねめや女房たちが、女御更衣にも負けずにえんを競ったり、従って、風紀もみだれ、なおかつ、廟議や政務にいたっては、てんで、怠り放題な有様である。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時代に、彼を一見した子将ししょう
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
成田屋ししょうのうちの庭は、あすこらあたりに、大きな、低い、捨石があったっけが——」
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
この秘密書類が、もしスパイの手にでもはいるようなことがあれば、国のためにも、たいへんな支障ししょうをきたすことになるのです。
妖怪博士 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「でも、実弾じつだんをうちこむと乗組員のりくみいん死傷ししょうが出来るが、いいだろうか。もっとも死亡一人につき一万ドルの割で出してもいいが……」
今のお角には、お君という女の死生ししょうも知らず、まためまぐるしいこのごろの生活では、ホンの少しばかり念頭に上って来ることさえ極めて稀れであったのです。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
茅八ぼうはちという者が若いときに紙を売って江西に入った。その土地の深山に紙廠ししょうが多かった。廠にいる人たちは、日が落ちかかると戸を閉じて外へ出ない。
孝孺篇後へんごに書して曰く、予がこの文をつくりてより、いまかつて出して以て人に示さず。人のこの言を聞く者、みな予を訾笑ししょうして以て狂とし、あるいいんこれ詆詬ていこうす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
菊池三渓を贔負ひいきにしている。僕は裔一に借りて、晴雪楼詩鈔ししょうを読む。本朝虞初新誌ほんちょうぐしょしんしを読む。それから三渓のものが出るからというので、僕も浅草へ行って、花月新誌を買って来て読む。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)