“くだいめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
団十郎50.0%
九代目16.7%
師匠16.7%
成田屋16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
団十郎くだいめのすることの方が好きだから——わかりもしないくせに、高尚ぶってるといわれたりしたけれど、もともとお狂言師は、生世話物きぜわものをやらなかったからねえ。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
大叔父は所謂いはゆる大通だいつうの一人で、幕末の芸人や文人の間に知己の数が多かつた。河竹黙阿弥かはたけもくあみ柳下亭種員りうかていたねかず善哉庵永機ぜんざいあんえいき、同冬映とうえい九代目くだいめ団十郎だんじふらう宇治紫文うぢしぶん都千中みやこせんちゆう乾坤坊良斎けんこんばうりやうさいなどの人々である。
孤独地獄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
師匠くだいめといっしょにれなかったということなんで、生れかわらなきゃ、頭から駄目だったのだ。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
九女八の好みであり、それは、彼女が私淑した成田屋くだいめ好みである、書画、骨董こっとう、それら、人格に深みを添えるたしなみが、女役者の住居すまいとは思わせなかった。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)