“だんじゅうろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
団十郎83.3%
團十郎16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
専門には相違ないが、例えば芝居を見ても団十郎だんじゅうろうとか菊五郎きくごろうとかいう名人がおっても、これを批評するものがないとその真の技倆ぎりょうは分らない。
政治趣味の涵養 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
せん団十郎だんじゅうろう菊五郎きくごろう秀調しゅうちょうなぞも覚えています。私がはじめて芝居を見たのは、団十郎が斎藤内蔵之助さいとうくらのすけをやった時だそうですが、これはよく覚えていません。
文学好きの家庭から (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
気の利いた所が菊五郎きくごろうで、しっかりした処が團十郎だんじゅうろうで、その上芝翫しかんの物覚えのよいときているから実に申分もうしぶんはございません。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
招き猫なぞが飾って有るので、何も褒めようが有りませんから、二枚おりの屏風の張交はりまぜを褒めようと思って見ると、團十郎だんじゅうろう摺物すりものや会のちらしが張付けて有る中に
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)