“しじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
市場22.5%
四条22.5%
史乗10.0%
私情10.0%
厠上5.0%
子上5.0%
泗上5.0%
熾盛5.0%
至情5.0%
史上2.5%
史生2.5%
枝上2.5%
至上2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「僕もよくは知りませんが、四・五センチの口径こうけいをもったピストルなんて、市場しじょうにはちょっと見当らない品です」
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
御尋ねの場面は、京都四条しじょう通りです。撮影日附は八月二十三日です。これは撮影日記によって御答えするのですから、万々ばんばん間違いはありません。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ゆえにその効たるや、智を増すことは史乗しじょうかず、人をいましむるは格言に如かず、富を致すは工商に如かず、功名を得るは卒業の券に如かざるなり。ただ世に文章ありて人すなわちもって具足するにちかし。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
われわれ連盟は日本英国米国ドイツイタリアフランス支那インド、八ヵ国の少年をもって組織そしきされた世界少年の連盟だ、われわれはけっして私情しじょうをはさんではいけない
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
彼は度たび本を前に夜を徹したことを覚えている。いや、几上きじょう、車上、厠上しじょう、——時には路上にも熱心に本を読んだことを覚えている。木剣は勿論もちろん「水滸伝」以来二度と彼の手に取られなかった。
或方あるかたから御教示を受けましたから、長二郎の一件に入用いりようの所だけをつまんで平たく申しますと、唐の聖人孔子様のお孫に、きゅうあざな子思しゝと申す方がございまして、そのお子をはくあざな子上しじょうと申しました
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
泗上しじょうの亭長に身を起したまい、三尺の剣をさげて、白蛇を㟐蕩山ぼうとうざんに斬り、義兵をあげて、乱世に縦横し、三年にしてしんをほろぼし、五年にしてを平げ、大漢四百年の治をひらいて
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第一願、自他の身光明熾盛しじょうならんの願。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
愛国の至情しじょうから出ているのでない以上、そうでもなければ、一日だって女性に勤まる仕事ではない。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
そのころわたくし大分だいぶん幽界ゆうかい生活せいかつれてていましたものの、かく自分じぶんより千年せんねんあまりも以前いぜん帰幽きゆうせられた、史上しじょう名高なだか御方おかたうしてひざまじえてしたしく物語ものがたるのかとおもうと
大政大臣だじょうだいじん四十町、左右大臣三十町、大納言二十町、大宰帥だざいのそつ十町、国守は国の大小に応じて二町六段より一町六段、郡司は六町より二町、大判事二町、博士一町六段、史生しじょう六段の類である。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
それからいま一つミカン類にとっておもしろいことは、その枝上しじょうにある刺針ししん、すなわちトゲの件である。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
保吉 「哀婉極りなき」? しかし僕の小説は「恋愛は至上しじょうなり」と云うのですよ。
或恋愛小説 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)