“しじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
市場23.7%
四条21.1%
私情10.5%
史乗7.9%
厠上5.3%
子上5.3%
泗上5.3%
熾盛5.3%
至情5.3%
史上2.6%
(他:3)7.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「僕もよくは知りませんが、四・五センチの口径こうけいをもったピストルなんて、市場しじょうにはちょっと見当らない品です」
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
赤い色だのあいの色だの、普通市場しじょうのぼらないような色をした小魚こうおが、透き通る波の中をあちらこちらと泳いでいるのが鮮やかに指さされました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
シカチェでは市場しじょうに二、三人そういう露店ほしみせを出して居るだけで、そのほかにあるかないか知りません。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
たとえば狩野かのう派・土佐とさ派・四条しじょう派をそれぞれこの三角の三つの頂点に近い所に配置して見ることもできはしないか。
日本人の自然観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
五条ごじょう四条しじょう三条さんじょうと、にぎやかなまちがつづいて、ひっきりなしにうまくるまとおって、おびただしい人が出ていました。
一寸法師 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
四条しじょう五条の秋色はどんなに華やかなものかも知れない、築地ついじへいをめぐらし、中の島をしつらえた広大な庭に、彼は好む樹木を配して子供の時からの庭が作って見たかった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
故に忠君愛国の文字は哲学流に解すれば純乎じゅんこたる人類の私情しじょうなれども、今日までの世界の事情においてはこれを称して美徳といわざるを得ず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「それは、言うまでもなく、山城殿は私情しじょうに動かされております。さもなくて、伊豆屋からお油御用を取り上げて筆屋幸兵衛へ用命しようなどと、さような小事にさほどまで執着しゅうちゃくさるるはずはないと、イヤ、これは、越州一個の考えでござるが——」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
私情しじょう
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ゆえにその効たるや、智を増すことは史乗しじょうかず、人をいましむるは格言に如かず、富を致すは工商に如かず、功名を得るは卒業の券に如かざるなり。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
源平時代の史乗しじょうと伝奇とは平氏の運命の美なること落花の如くなることを知らしめた。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ドガ及ツールーヅ・ロートレックが当時自然主義の文学の感化を受けその画題を史乗しじょうの人物神仙に求めず、女工軽業師かるわざし洗濯女せんたくおんな等専ら下賤げせんなる巴里パリー市井しせいの生活に求めんとつとめつつあるの時、北斎漫画は彼らに対して更に一段の気勢を添へしめたり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
鞍上あんじょう厠上しじょうの場合にはこれが明白であるが枕上ちんじょうではこれが明白でないように見える。
路傍の草 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
いや、几上きじょう、車上、厠上しじょう、——時には路上にも熱心に本を読んだことを覚えている。
枕上ちんじょう鞍上あんじょう厠上しじょう合わせて三上の意だという。
路傍の草 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
檀弓だんぐうに見えて居る通り、子上しじょうの母死してそうせずの条によれば、孔子こうしの御孫の子思子しししが妻を去られたことは分明である。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
きゅうあざな子思しゝと申す方がございまして、そのお子をはくあざな子上しじょうと申しました、子上を産んだ子思の奥様が離縁になってのち死んだ時
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
高祖皇帝におかれましては、泗上しじょうの亭長に身を起したまい、三尺の剣をさげて、白蛇を㟐蕩山ぼうとうざんに斬り、義兵をあげて、乱世に縦横し、三年にしてしんをほろぼし、五年にしてを平げ、大漢四百年の治をひらいて
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むかし、漢の高祖は、泗上しじょうの一亭長ていちょうから、身を興し、四百年の帝業をてた。しかし、漢室の末、すでに天数尽き、天下は治まらない。わが家は、四世三公を経、百姓に帰服され、予が代にいたって、今や衆望沸き、力備わり、天応命順てんおうめいじゅんの理に促され、今日、九五きゅうごの位に即くこととなった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仏経には竜は瞋恚しんい熾盛しじょうの者といえるごとくいずれの国でも竜猛烈にして常に同士討ちまた他の剛勢なものと闘うとしたので、既に喧嘩けんか通しなれば人に加勢を乞うた例も多い
第一願、自他の身光明熾盛しじょうならんの願。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
愛国の至情しじょうから出ているのでない以上、そうでもなければ、一日だって女性に勤まる仕事ではない。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
すでに他人の忠勇ちゅうゆうみするときは、同時にみずからかえりみていささ不愉快ふゆかいを感ずるもまた人生の至情しじょうまぬかるべからざるところなれば
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
史上しじょう名高なだか御方おかたうしてひざまじえてしたしく物語ものがたるのかとおもうと
大政大臣だじょうだいじん四十町、左右大臣三十町、大納言二十町、大宰帥だざいのそつ十町、国守は国の大小に応じて二町六段より一町六段、郡司は六町より二町、大判事二町、博士一町六段、史生しじょう六段の類である。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
それからいま一つミカン類にとっておもしろいことは、その枝上しじょうにある刺針ししん、すなわちトゲの件である。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
保吉 「哀婉極りなき」? しかし僕の小説は「恋愛は至上しじょうなり」と云うのですよ。
或恋愛小説 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)