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史乗
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しじょう
ふりがな文庫
“
史乗
(
しじょう
)” の例文
平和は
史乗
(
しじょう
)
の生るる以前より一たびも樹立したことがなかったのであろう。闘争は人間生活の常時で、平和は
纔
(
わずか
)
にこれを為さんがための準備期もしくは休憩期間たるの観なきを得ない。
冬日の窓
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
故
(
ゆえ
)
にその効たるや、智を増すことは
史乗
(
しじょう
)
に
如
(
し
)
かず、人を
誡
(
いまし
)
むるは格言に如かず、富を致すは工商に如かず、功名を得るは卒業の券に如かざるなり。ただ世に文章ありて人すなわち
以
(
もっ
)
て具足するに
幾
(
ちか
)
し。
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
ドガ及ツールーヅ・ロートレックが当時自然主義の文学の感化を受けその画題を
史乗
(
しじょう
)
の人物神仙に求めず、女工
軽業師
(
かるわざし
)
洗濯女
(
せんたくおんな
)
等専ら
下賤
(
げせん
)
なる
巴里
(
パリー
)
市井
(
しせい
)
の生活に求めんと
力
(
つと
)
めつつあるの時
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
日本の歴史は少年のころよりわたくしに対しては隠棲といい、
退嬰
(
たいえい
)
と称するが如き消極的処世の道を教えた。源平時代の
史乗
(
しじょう
)
と伝奇とは平氏の運命の美なること落花の如くなることを知らしめた。
西瓜
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“史乗”の意味
《名詞》
歴史や事実の記録。史書。
(出典:Wiktionary)
史
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
乗
常用漢字
小3
部首:⼃
9画
“史”で始まる語句
史
史記
史邦
史家
史進
史生
史彬
史渙
史文恭
史魚