“退嬰”の読み方と例文
読み方割合
たいえい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
閑寂をもとめ平淡を愛しながら、なお決して世を離れるような退嬰たいえい的な態度をとらしめるに至らなかった所以ゆえんはここにあると私は思う。
左千夫先生への追憶 (新字新仮名) / 石原純(著)
文芸に対するこのような解釈は、私には少しも退嬰たいえい的なものとは考えられない。かえって非常に、健全なもののように思われる。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
日本は今日の財力を守って孤島に退嬰たいえいし、果してく無限に繁殖するその人口を維持する事が出来ようか。所詮しょせん不可能である。
三たび東方の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)