“所詮”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しょせん86.7%
しよせん9.5%
つまり1.1%
とても0.8%
ショセン0.8%
あきらめ0.4%
どうせ0.4%
シヨセン0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“所詮”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.5%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「ほほう、そうかの」将軍は初耳らしく、その参謀の方に顔を向けた。「だが重油が流れ出すようでは、所詮しょせん助かるまい」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
所詮しょせん、万吉は残して行かねばなるまい。罪のようだが、ある時期まで、それをいわずに、黙って立つよりほかに道はない。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
草鞋わらぢ松明たいまつさぐつたところで、所詮しよせん無駄むだだと断念あきらめく……それ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
麻利耶観音、(蘭人に)聞いてゐたらうね? わたしの言葉さへ通らないのだから、所詮しよせんお前の願ひはかなはないよ。
長崎小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そりゃこそ頬邊ほっぺた放埓みだらめがのぼるわ、所詮つまりなにいてもすぐ眞赤まっかにならッしゃらうぢゃまで。
所詮つまり周三がお房をよろこぶ意味が違つて、一ぶつ體が一にんの婦となり、單純たんじゆんは、併し價値かちある製作の資れうが、意味の深い心のかてとなつて了つた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
こんな事ぢや所詮とても駄目だ。下女を一人傭はう、幸ひ先生から話がある。然うすりやお前達はお客さまになつて、三度々々あげ膳で喰はれる。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
「お前達はその石塊いしころを片付けナ」と三吉は言付けて、「子供のうちから働きつけた者でなくちゃ駄目だね——所詮とてもこの調子じゃ、俺も百姓には成れそうも無いナ」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
所詮ショセンイカダウエンヅホツレツデアル、ヨロメキ、ヨロメキ、キミモ、ワタシモ、ソレカラ、マタ、林氏ハヤシシハゲシク一様イチヨウナガサレテルヨウダ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ケレドモ、所詮ショセン、有閑ノ文字、無用ノ長物タルコト保証スル、飽食暖衣ノアゲクノ果ニ咲イタ花、コノ花ビラハ煮テモ食エナイ、飛バナイ飛行機、走ラヌ名馬、毛並ミツヤツヤ、丸々フトリ、イツモ狸寝、ソバニハ一冊ノ参考書モナケレバ
走ラヌ名馬 (新字新仮名) / 太宰治(著)
——いいえ、妾は所詮あきらめてしまったのです。いつか各州のブルジョワは彼等の利益のために結合するのです。この支那の社会に直接プロレタリア革命は到底不可能な企業としか考えられぬのです。
地図に出てくる男女 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
人間も地獄のお迎えが門口かどぐちに待ってるようになっちゃ最うおあいだだ。所詮どうせ死ぬなら羊羹でも、天麩羅てんぷらでも、思うさま食ってやれと棄鉢すてばちになっても、流動物ほか通らんのだから、喰意地くいいじが張るばかりでカラキシ意気地いくじはない。
——上方カミガタノ軍兵軍船ヲ見ルニ、ソノ富強ハ、所詮シヨセン、四国ノ対シ得ル所ニアラズ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)