所詮つまり)” の例文
所詮つまり周三がお房をよろこぶ意味が違つて、一ぶつ體が一にんの婦となり、單純たんじゆんは、併し價値かちある製作の資れうが、意味の深い心のかてとなつて了つた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
そりゃこそ頬邊ほっぺた放埓みだらめがのぼるわ、所詮つまりなにいてもすぐ眞赤まっかにならッしゃらうぢゃまで。はやうおてらへ。
雖然けれども妻に對して一種の反抗心を持ツてゐるのは事實だ………此反抗心は弱者が強者に對する嫉妬しつとなんだから、いきほひ憎惡ぞうをの念が起る………所詮つまりおれは妻が憎いのでなくツて、妻の強壯な體を憎むでゐるのだ。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)