“雖然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けれども70.6%
だども11.8%
さながら5.9%
しかりといえども5.9%
たとい5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雖然けれども顏の寄麗きれいなのと、體格の完全くわんぜんしてゐるのと、おつとりした姿と、うつくしいはだとに心をチヤームせられて、賤しいといふ考をわすれて了ふ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
雖然だどもなす、お八重さん、源助さんほんとれてつてえべすか?』とお定は心配相に訊く。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
彼が毎朝大通で見るものは大概此樣な物に過ぎぬ。雖然さながら人間生活状態の縮圖である。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
其堂ニ造ラント欲シ其ししむらくらハント欲スル者ハまさニ洋籍ヲ不講ニ置ク可カラザルナリ是レ洋籍ノ結構所説ハ精詳微密ニシテ遠ク和漢ノ書ニ絶聳スレバナリ雖然しかりといえども是レ今時ニ在テ之ヲ称スルノミ永久百世ノ論トスルニ足ラザルナリ
雖然たといこう調ととのうるの用をなすことを要するも
緑衣人伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)