“たとい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仮令80.6%
縦令17.2%
仮使0.7%
0.7%
雖然0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども芳子さんは、どんな辛い時でも、自分の正しいと思う親切は、仮令たとい政子さんが其を悦んでも悦ばないでも、行って居りました。
いとこ同志 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
焼芋やきいもを詠みたる俳句は縦令たとい文学としては貴重すべき価値を有するともその品格はついに高貴なる精神を養ふに適せざるが如し、云々。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
仮使たとい思い切ッてそうしたところで、叔父はお勢をさとし得ても、我儘わがままなお政は説き伏せるをさて置き、かえッて反対にいいくるめられるも知れん、と思えば、なるべくは叔父に告げずして事を収めたい。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ああであったろうというのは、たといその折の一人であった人だとて、残った者が代表して言いうる事は出来得ないであろう。
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
雖然たといこう調ととのうるの用をなすことを要するも
緑衣人伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)