“たとえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仮令41.1%
28.9%
7.6%
比喩6.6%
譬喩5.1%
縦令4.1%
4.1%
例之1.0%
例令0.5%
俗諺0.5%
譬諭0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仮令いかなる苦難を負おうとも、一度姪に負わせた深傷や自分の生涯に留めた汚点をどうすることも出来ないかのように思って来た。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
うどの大木というはあるが、若いころは知らず、このはとても味のある、ずば抜けたばかげさを持った無類の好人物だった。
居升の上書の後二十余年、太祖崩じて建文帝立ちたもうに及び、居升の言、不幸にしてありて、漢の七国ののあたりの事となれるぞ是非無き。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「あなたの直線というのは比喩じゃありませんか。もし比喩なら、と云っても四角と云っても、つまり同じ事になるのでしょう」
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
譬喩としては、はなはだ不似合いなたとえでしょうが、私どもは、そこに迷情を通じて、かえって、仏心の真実を味わうことができるのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
予に金を貸した一人の如きは、君がそれほど勉強して失敗したら、縦令君に損を掛けられても恨はないとまで云うた。
家庭小言 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
又は変態怪奇を極めた所業を平気で演じて行くは、随分沢山に伝わっておりますので……んや若林博士のような特殊な体質と頭脳を持った人間が
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
例之ば箱根を去るなんぞはどうだろう。それがい。それなら断然たる処置であって、その癖温存的工夫を要する今の頭を苦めなくて済む。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
然し店硝子にうつる乃公風采を見てあれば、例令其れが背広や紋付羽織袴であろうとも、着こなしの不意気さ、薄ぎたない髯顔の間抜け加減
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
例令遠山は雪であろうとも、武蔵野の霜や氷は厚かろうとも、落葉木は皆で松のは黄ばみ杉の緑は鳶色げて居ようとも、秩父は寒かろうとも、雲雀が鳴いて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
せめて腕の半分も吾夫の気心が働いてくれたならばこうも貧乏はしまいに、技倆はあっても宝の持ち腐れの俗諺の通り、いつその手腕われて万人の眼に止まるということの目的もない
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
も随分虫持ちだが悟って見ればあの譬諭の通り、りあうのは互いにつまらぬこと、まんざら同士でもないに身勝手ばかりは我も云わぬ、つまりは和熟した決定のところが欲しいゆえに
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)