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縦令
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たとえ
ふりがな文庫
“
縦令
(
たとえ
)” の例文
旧字:
縱令
『
良人
(
おっと
)
は
自分
(
じぶん
)
の
眼
(
め
)
の
前
(
まえ
)
で
打死
(
うちじに
)
したではないか……
憎
(
にく
)
いのはあの
北條
(
ほうじょう
)
……
縦令
(
たとえ
)
何事
(
なにごと
)
があろうとも、
今更
(
いまさら
)
おめおめと
親許
(
おやもと
)
などに……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
予に金を貸した一人の如きは、君がそれほど勉強して失敗したら、
縦令
(
たとえ
)
君に損を掛けられても恨はないとまで云うた。
家庭小言
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
明日の授受が済むまでは、
縦令
(
たとえ
)
永年見慣れて来た早田でも、事業のうえ、競争者の手先と思わなければならぬという意識が、父の胸にはわだかまっているのだ。
親子
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
茲
(
ここ
)
からは見えない泉水のほとりで、
縦令
(
たとえ
)
馬鹿
(
ばか
)
ではあるにしろ
年齢
(
とし
)
だけは若い、身体
丈
(
だけ
)
は堂々と立派な勝彦が、瑠璃子と相並んで、打ち興じている有様が、勝平の眼に
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
縦令
(
たとえ
)
偶然にして其寿命のみを保ち得ても、健康と精力とが之に伴わないで、永く窮困・憂苦の境に陥り、自ら楽しまず、世をも益するなく、碌々昏々として日を送る程ならば
死生
(新字新仮名)
/
幸徳秋水
(著)
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しかし
乍
(
なが
)
ら真の求道者は、われ等の教によりて手がかりを獲、真の信仰者はわれ等の教によりて幸福と、進歩との鍵を掴み、そして
縦令
(
たとえ
)
千歳の後に至るとも、この教の覆ることは絶対にないと信ずる。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
相手が
縦令
(
たとえ
)
どんなに取るに足らなそうな男でも
アンドロギュノスの裔
(新字新仮名)
/
渡辺温
(著)
それでも
予定
(
よてい
)
の
場所
(
ばしょ
)
に
着
(
つ
)
く
頃
(
ころ
)
までには、
少
(
すこ
)
しは
私
(
わたくし
)
の
肚
(
はら
)
が
据
(
すは
)
ってまいりました。『
縦令
(
たとえ
)
何事
(
なにごと
)
ありとも
涙
(
なみだ
)
は
出
(
だ
)
すまい。』——
私
(
わたくし
)
は
固
(
かた
)
くそう
決心
(
けっしん
)
しました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
また
縦令
(
たとえ
)
、如何なる信仰を持って居たにしろ、咄嗟に生命を奪われた、死際の刹那を苦悶と忿怒との思いで魂を
擾
(
みだ
)
したものが極楽なり天国なりへ行かれようとは、思われません。
ある抗議書
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
縦
常用漢字
小6
部首:⽷
16画
令
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“縦”で始まる語句
縦
縦横
縦縞
縦横無尽
縦覧
縦様
縦穴
縦皺
縦坑
縦孔