“縦横無尽”の読み方と例文
読み方割合
じゅうおうむじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その危険きわまる電線が生命の唯一の安全地帯である住家いえの中まで、蜘蛛くものように縦横無尽じゅうおうむじんにひっぱりまわされてある。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
なかにも目ざましいのは、山県蔦之助やまがたつたのすけ巽小文治たつみこぶんじのはたらき。見るまに、鬼面突骨斎おにめんとっこつさい浪切右源太なみきりうげんたを乱軍のなかにたおし、縦横無尽じゅうおうむじんとあばれまわった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは幅の広い地下穿きらしいもので、その辺をやたらに歩き廻ったと見えて、縦横無尽じゅうおうむじんの跡がついている。
夢遊病者の死 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)