“横縦”の読み方と例文
読み方割合
よこたて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのころ良人おっとはまだわこうございました。たしか二十五さい横縦よこたてそろった、筋骨きんこつたくまましい大柄おおがら男子おとこで、いろあましろほうではありません。
このような巨人となったのだ、我らが手を挙げると、向うでも挙げる、金剛杖を横縦よこたてに振り廻わすと、空の中でも十字架を切る。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
その駕のすそから、おびただしい血汐がしたたりだしている。みる間に、それは幾すじもの赤い線となって、生ける蚯蚓みみずのように、土の上を横縦よこたてに流れだした。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)