“よこたて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
横縦50.0%
横竪20.0%
経緯20.0%
横縱10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このような巨人となったのだ、我らが手を挙げると、向うでも挙げる、金剛杖を横縦よこたてに振り廻わすと、空の中でも十字架を切る。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
手燭てしょくをつけて一匹ずつ焼くなんて面倒な事は出来ないから、釣手つりてをはずして、長くたたんでおいて部屋の中で横竪よこたて十文字にふるったら、かんが飛んで手のこうをいやというほどった。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さうして三四郎のあたまのなかでは此両方が渾然として調和されてゐる。のみならず、自分も何時いつにか、自然と此経緯よこたてのなかに織り込まれてゐる。たゞそのうちの何所どこかに落ち付かない所がある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
五月雨さみだれのしと/\とする時分じぶん家内かないあさあひだ掃除さうぢをするときえんのあかりでくと、たゝみのへりを横縱よこたてにすツと一列いちれつならんで、ちひさい雨垂あまだれあしえたやうなもののむらがたのを
くさびら (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)