横竪よこたて)” の例文
横竪よこたての目盛りは一手ひとてごとにうまって行くのだから、いかに呑気でも、いかに禅機があっても、苦しくなるのは当り前である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
手燭てしょくをつけて一匹ずつ焼くなんて面倒な事は出来ないから、釣手つりてをはずして、長くたたんでおいて部屋の中で横竪よこたて十文字にふるったら、かんが飛んで手のこうをいやというほどった。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)