“ことわけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コトワケ
語句割合
事訳25.0%
理由16.7%
説明16.7%
事情8.3%
事故8.3%
事理8.3%
由来8.3%
経緯8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この間奥畑の訪問を受けて以来の事訳ことわけを語り、雪子ちゃんの縁がきまってからでよいので、急ぐことではないけれども、いずれあの二人は一緒にさせなければならないであろう
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「よくは理由ことわけもわきまえぬ身をもって、推参すいさんであろう。おちつけ!」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
左様なる事、若き人の口出しせぬものぞかし。一切をわれ等に任せて安堵されよと言葉をつくしたる説明ことわけなり。われも強ひてあらがひ得ずして、成り行く儘に打ち任せつゝ年を越えぬ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それは兎も角、まだ一通ここに手紙があるから讀んでみよう。多分これを見たら事情ことわけがはつきりするかも知れん。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
その内私は加藤の家の主婦にも事故ことわけを話して点燈ひともしごろから、ちょうど今晩嫁を迎えるような気分でいそいそとして蠣殻町までお宮を迎えにいった。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
又八どの、此度このたび、御縁の候て、当方の養子にもらいうけ候に就いては、おん前様まえさまのこと、懸念のようにみえ候まま、左候さそうろうては、ゆく末、双方の不為故ふためゆえ事理ことわけおあかし申し候て、おもらい申候。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きっと正気を取り失いまして、親でも姉妹きょうだいでも、又は赤の他人でも、女でさえあれば殺すような事を致しますのだそうで、その由来ことわけを書いたものが
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「ほう。それは初めて聞いたが、それよりも五、六日前のこと。襟半の半三郎にアンタが話しよった経緯ことわけなあ」