“経緯”のいろいろな読み方と例文
旧字:經緯
読み方割合
いきさつ83.8%
けいい3.1%
たてぬき3.1%
たてよこ3.1%
すじみち1.5%
ゆくたて1.5%
ことわけ0.8%
ゆきたて0.8%
よこたて0.8%
わけ0.8%
ユキタテ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その跡形が残っているのか、両方の氏神様に特別厳重な工作が認められる。扉に大きな錠前が七つかけてある。これにも経緯がある。
ある温泉の由来 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
もちろん当事者の名まえなど決して書かずただ一種変った自分の心理を叙述する材料としてかなり経緯をはっきり書いた。
鶴は病みき (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
放蕩懶惰とを経緯の糸にして織上たおぼッちゃま方が、不負魂みからおむずかり遊ばすけれども、文三はそれ等の事には頓着せず
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
色にも中間のものにハシタ色というのがあって、和訓栞に、「指貫に言へり、胡曹抄に、経緯とも薄紫と見えたり」と解している。
間人考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
柏は話の経緯了解ないので、不思議そうに吾々三人の顔を見較べていた。運転手は掴みかかるような権幕で、私の前へ躍出した。
日蔭の街 (新字新仮名) / 松本泰(著)
しかし、そこに語られてゐる経緯は、あくまで事実に即してをります。……でない限り、成立たない作なのでありますから……
一葉の日記 (新字旧仮名) / 久保田万太郎(著)
「ほう。それは初めて聞いたが、それよりも五、六日前のこと。襟半の半三郎にアンタが話しよった経緯なあ」
姫の心は、こだまの如くくなって居た。此才伎経緯は、すぐ呑み込まれた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
半分は花野のごとく明らかである。そうして三四郎の頭のなかではこの両方が渾然として調和されている。のみならず、自分もいつのまにか、しぜんとこの経緯のなかに織りこまれている。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
人生は京の夢、大阪の夢だ。電光朝露応作如是観だ。まあ聞け……そんな経緯で吾輩は、その未亡人の手に付くと、お母さんだか妹だか訳のわからないステキな幸福に恵まれながら学問をわった。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
姫の心は、こだまの如くくなつて居た。此才伎経緯は、すぐ呑み込まれた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)