ある温泉の由来あるおんせんのゆらい
東引佐村と西引佐村は引佐川を境にして、東と西から相寄り添っている。名前から言っても、地勢から見ても、兄弟村だけれど、仲の悪いこと天下無類だ。何の因果か、喧嘩ばかりしている。両村の経緯は生きている人間の記憶以前に遡るものらしい。 僕がまだ小学 …
作品に特徴的な語句
まじわり おろ ごう たもつ 悉皆みんな ほん あざ でか 彼方あっち 此方こっち あらた わし 先方むこう そむ 夜々よなよな はじ たち 悉皆すっかり おこ かな 暴風しけ 次第わけ 温泉 すま たま おぼ たっと つど つら 下心したごころ かめ 二柱ふたはしら 人魂ひとだま 仲違なかたが 余所よそ 僭越せんえつ 冥土めいど 出水でみず 刎頸ふんけい いたわ 勿体もったい かえ いや 吃驚びっくり 名刹めいさつ さかい 夢枕ゆめまくら おびただ 大切だいじ なだ むし 小糠こぬか 小若こわか すくな もっと 巣籠すごも 引佐いなさ 引見いんけん 後生ごしょう 惚気のろけ 所為せい 所謂いわゆる 拘引こういん はかど 掠奪りゃくだつ さら 旱魃かんばつ 村是そんぜ 水嵩みずかさ 流石さすが 湿地しっち 煩悶はんもん りん 牛耳ぎゅうじ 甲羅こうら 疎隔そかく みんな 真物ほんもの まつ 神聖しんせい ほこら 穿鑿せんさく 紙幣さつ もと 経緯いきさつ つくろ 耄碌もうろく