“真物”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞物
読み方割合
ほんもの96.7%
しんぶつ2.5%
ほんとう0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冥府の役人からこういう差紙さしがみを貰って来たのだぞといって、眼のさきへ突き付けたら、先生もおそらく真物ほんものだと思って驚くでしょう。
かの橋柱はのち御領主ごりやうしゆ御蔵ごぞうとなりしとぞ。椎谷しひや同国どうこくなれども幾里をへだてたれば其真物しんぶつ不見みず、今に遺憾ゐかんとす。しばらく伝写でんしやを以てこゝにのせつ。
その下の真物ほんとうの髪毛は青い程黒く波打ったまま撫で付けにしてあったが、同時に鬘下で釣り上げられていた眉、眼、頬はふっくりと丸くなって、無邪気な、可愛らしい横顔に変ってしまった。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)