“君真物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
キンマモン66.7%
キンマモノ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに加えて厳重なる斎忌さいきの下に神にふんしていた女性は、その期間は自分の神であることをみずからも信じていた。君真物キンマモンと「おもろ」に有るのも是であったらしい。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
あやは君真物キンマモン出現の時、女按司部ヲナチヤラベは、「綾の衣を著たから」と、女官御双紙にはあるが、危い説だ。あやは国王の夫人の称号から出て、貴族の妻の称へとなつたのである。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
弓張月を読んだ人は、皆「君真物キンマモノ」といふ霊物を、異様な妖怪のやうに感じた記憶をお持ちだらうが、沖縄では極めて神聖な君であつた。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)