“真鍮”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞鍮
読み方割合
しんちゅう91.2%
しんちゆう7.7%
しんちう1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少女は自働車のまん中にある真鍮しんちゅうの柱につかまったまま、両側の席を見まわした。が、生憎あいにくどちら側にもいている席は一つもない。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
いつまでも変らずにある真鍮しんちゆうの香炉、花立、燈明皿——そんな性命いのちの無い道具まで、何となく斯う寂寞じやくまく瞑想めいさうに耽つて居るやうで
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
隣の次男は其婿が朝早く草の生えた井戸端で、真鍮しんちう金盥かなだらひで、眼鏡をはづして、頭をザブザブ洗つて居るのを見たこともあつた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)