“牛耳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎゅうじ90.0%
ぎうじ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だけど、僕、ねえ、父さん、僕、フランス語の作文でなら、近いうち、だんぜん牛耳ぎゅうじって見せるよ。そして、そいつを続けてみせるよ。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
英山は文化初年鳥居清長歿し続いて喜多川歌麿世を去りしのち初めは豊国と並び後には北斎と頡頏きっこうして一時いちじ浮世絵界の牛耳ぎゅうじれり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
さう云ふ次第だから創作上の話になると——と云ふより文壇に関係した話になると、いきほひ何時も我々の中では、久米が牛耳ぎうじを執る形があつた。
あの頃の自分の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「何も顏を赤くしないだツていいぢやアないか?——三枚目ぐらゐのところぢやア、牛耳ぎうじが取れるかも知れないぜ。」