“ぎゅうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牛耳96.4%
牛二3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多紀氏は江戸時代の漢方医学の牛耳ぎゅうじを握って、あるいは医学校を創立して諸生を教え、あるいは書物を校刊して学者の研鑽けんさんの資に供した官医で
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
振り返って見ると、兄の鏡之介である——真庭念流の剣客で、下妻藩の若侍たちのあいだに、牛耳ぎゅうじをとっている荒武者。
平馬と鶯 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「毛無シ虎が悪いんだ。牛二ぎゅうじはふだんから街の者を泣かせ、なに一つろくな真似まねはしていない。刀売りを助けてください」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
都の天漢州橋てんかんしゅうきょうへ、伝家の名刀を売りに立ち、あの雑閙ざっとう中でからんできた無頼漢ならずもの牛二ぎゅうじを、一刀両断にやッてのけた、当時評判だった、青面獣せいめんじゅうの楊志というのは
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
牛二ぎゅうじは、一トつかみの銅貨を、州橋の欄干らんかんの上に、塔みたいに積み重ねて。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)