“青面獣”の読み方と例文
読み方割合
せいめんじゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飲めぬ口なので、青面獣せいめんじゅう炎面獣えんめんじゅうのような火照ほてりになりだした。肉を食い、飯をつめこみ、やおら野太刀を持ち直して腰をあげた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……だんだん伺ってみれば、貴公とは、以前の同僚のようなものだが、もしや御辺ごへんは、あだ名を“青面獣せいめんじゅう”と呼ばれていた楊志ようし殿ではないのか
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いま、梁中書の腹にあるただ一人の人物——その候補者とは、いうまでもなく、かの青面獣せいめんじゅうの楊志以外な者ではなかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)