“牛頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごず59.1%
ごづ27.3%
ゴヅ9.1%
アービス4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愛せらるべき、わが資格に、帰依きえこうべを下げながら、二心ふたごころの背を軽薄のちまたに向けて、何のやしろの鈴を鳴らす。牛頭ごず馬骨ばこつ、祭るは人の勝手である。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
曳出ひきだされた飛脚ひきやくは、人間にんげんうして、こんな場合ばあひもたげるとすこしもかはらぬつらもたげて、ト牛頭ごづかほ見合みあはせた。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
鬼と言ふ語は、仏教の羅卒と混同して、牛頭ゴヅ馬頭メヅの様に想像せられてしまうた。
鬼の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
牛頭アービスが、象が、山彦の精エコウが、馬が、河童ニツケルマンが、風の神ゼフアラスが、人形使ひピグメーリアンが、蝶々の精サイキが、ダイアナがおかめと手を携へて往き、閑古鳥をさゝげた白鳥の精レーダが笛を鳴らし
バラルダ物語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)