“馬頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めず50.0%
めづ37.5%
ばとう6.3%
メヅ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……まん中に呪い殺したい奴の人形を書き、右左から牛頭ごず馬頭めずと二人の亡者に両手を引かせた絵をかく。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
或は牛頭ごづ、或は馬頭めづ、或は三面六臂の鬼の形が、音のせぬ手を拍き、聲の出ぬ口を開いて、私を虐みに參りますのは、殆ど毎日毎夜のことと申してもよろしうございませう。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その岩に愚僧共がいろいろの名をけて悪魔降参石とかあるいは馬頭ばとう妙王の夫婦の石像、雪峰チーセの石像、観世音菩薩かんぜおんぼさつの自然像、迦葉波仏陀カッサパぶっだの大塔というようなそれぞれ似寄りの名前を付けまして
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
鬼と言ふ語は、仏教の羅卒と混同して、牛頭ゴヅ馬頭メヅの様に想像せられてしまうた。
鬼の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)