“馬頭観世音”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばとうかんぜおん75.0%
ばとうくわんぜおん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある時馬が柴橋から落ちて死んだから馬ころばし、その馬の供養くよう馬頭観世音ばとうかんぜおんをまつると観音岩、そこに行者ぎょうじゃでもいれば行者谷というような名が附く。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
突如私の目前に取り出されたものは馬頭観世音ばとうかんぜおんの一躰でした。それを眺めた時、私の呼吸はしばし奪われました。私は再び上人の異数な表現に逢着ほうちゃくしたのです。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
「早発性痴呆ちはうと云ふやつですね。僕はあいつを見る度に気味が悪くつてたまりません。あいつはこの間もどう云ふ量見か、馬頭観世音ばとうくわんぜおんの前にお時宜じぎをしてゐました。」
歯車 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)