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ごず
……まん中に呪い殺したい奴の人形を書き、右左から
牛頭、
馬頭と二人の亡者に両手を引かせた絵をかく。
死骸になっての、
空蝉の藻脱けた
膚は、人間の手を離れて
牛頭馬頭の腕に上下から
掴まれる。や、そこを見せたい。その
娘の
仮髪ぢゃ、お稲の髪には念を入れた。
かような
玉は
古墳が
發掘せられたとき、たいてい
土の
中に
混つてゐますから、すぐに
見つからないことがあります。それで
土を
篩にかけてよく
探さなければなりません。(
第六十四、
五圖)