“引見”の読み方と例文
読み方割合
いんけん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしはたれの紹介をも求めずに往ったのに、飯田さんはこころよ引見いんけんして、わたくしの問に答えた。飯田さんは渋江道純どうじゅんっていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
飛報が都へはいったのは月のすえで、まずその詳細を第一に知ったのは、宰相さいしょう官邸で早打の使者を引見いんけんした大臣蔡京さいけいであったこと、いうまでもない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まるで一国の帝王がその臣下を引見いんけんする様な、おごそかな儀礼を以て、この昔者むかしものの老婆を驚かせました。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)