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引見
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いんけん
ふりがな文庫
“
引見
(
いんけん
)” の例文
わたくしは
誰
(
たれ
)
の紹介をも求めずに往ったのに、飯田さんは
快
(
こころよ
)
く
引見
(
いんけん
)
して、わたくしの問に答えた。飯田さんは渋江
道純
(
どうじゅん
)
を
識
(
し
)
っていた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
飛報が都へはいったのは月のすえで、まずその詳細を第一に知ったのは、
宰相
(
さいしょう
)
官邸で早打の使者を
引見
(
いんけん
)
した大臣
蔡京
(
さいけい
)
であったこと、いうまでもない。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まるで一国の帝王がその臣下を
引見
(
いんけん
)
する様な、おごそかな儀礼を以て、この
昔者
(
むかしもの
)
の老婆を驚かせました。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
花岡伯爵家では二日が正式のご年礼で、お殿様が旧藩士をご
引見
(
いんけん
)
なさる。四日の晩は新年会と称して、おやしき内のものが集まる。女中や書生のはてまでだから、ナカナカの大人数になる。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
念入りにしらばくれている秀吉よと、
肚
(
はら
)
には怒りながら、彼もまた、とぼけた顔して、使いの大島雲八を
引見
(
いんけん
)
した。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
その人達を
引見
(
いんけん
)
した後、小池氏は新聞記者に次の通り語った。
ある温泉の由来
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
家康は、もうとッくに、
甲州
(
こうしゅう
)
北郡
(
きたごおり
)
の
領土
(
りょうど
)
へ帰国したものと思っていた
穴山
(
あなやま
)
が、また途中から引きかえしてきたのは、なにごとかと意外におもって、そくざに、かれを
引見
(
いんけん
)
した。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
深夜、城内の一室で、信長がその二人を
引見
(
いんけん
)
して、長時間にわたる密談を交わしたことも、極く一部の者と、その晩、馬の口取として
尾
(
つ
)
いて行った渡辺天蔵のほかは知る者もなかった。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“引見”の意味
《名詞》
貴人や目上の人などが目下の人を引き入れ非公式に面会すること。
(出典:Wiktionary)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出