“下心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
したごころ74.5%
した9.8%
したごゝろ9.8%
したこころ2.0%
したこゝろ2.0%
シタゴコロ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてちちのつもりでは、私達わたくしたち夫婦ふうふあいだ男児だんしうまれたら、その一人ひとり大江家おおえけ相続者そうぞくしゃもらける下心したごころだったらしいのでございます。
いふことは拙けれどもひたおもて眼は輝けり下心したけるなり (斎田訓導)
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ぢゃによって、おゆるしなされ、はやなびいたをば浮氣うはきゆゑとおもうてくださるな、よるやみ油斷ゆだんして、つい下心したごゝろられたゝめぢゃ。
もう一つには常吉に手柄をさせてやりたいというような下心したこころをまじって、彼女はさきに兼吉から聞かされたお安の一件をくわしく話した。
半七捕物帳:16 津の国屋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
此間このあひだからなにかと奧齒おくばものはさまりて一々こゝろにかゝることおほし、ひとには取違とりちがへもあるものなにをか下心したこゝろふくんでかくしだてゞはいか、此間このあひだ小梅こうめこと、あれではいかな、れならば大間違おほまちがひのうへなし
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
トリツク怒濤ドトウジツタノシキ小波サザナミ、スベテ、コレ、ワガイノチ、シバラクモビテミタイ下心シタゴコロ所為ショイ東京トウキョウノオリンピックテカラニタイ、読者ドクシャソウカトカルクウナズキ、フカキトガメダテ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)