“仲違”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかたが87.9%
なかたがい6.1%
なかたがひ3.0%
なかたがへ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くだんの両人相親しむ時は余らは皆その麾下きかに属してさまざまなる悪戯をして戯れしが両人仲違なかたがひしたる時は余らもまた仲間割れをせり。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
たよりにするようじゃ何も出来ません。ことによると親類とも仲違なかたがいになる事が出来て来ます。さいにまで馬鹿にされる事があります。しまいに下女までからかいます
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何等の目的も無く生むで置きながら、せがれがやくざだと大概たいがい仲違なかたがひだ!其處が人間のえらい點かも知れんが、俺は寧ろ犬ツころの淡泊たんぱくな方を取るな。彼奴きやつ子供を育てたからつて決しておんを賣りはしない。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
彼の家と仲違なかたがへしてゐる親類の子が大勢の生徒を誘つて來てガラス窓に顏を押當てて中を覗きながらクツ/\とせゝら笑ふ。負け惜しみの強い彼はどんなに恥悲しんだことか。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)