“穿鑿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんさく98.7%
さぐり0.6%
たずね0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この答の当否を穿鑿せんさくする必要は、暫くない。ともかくも答を得たと云う事が、それだけですでに自分を満足させてくれるからである。
さまよえる猶太人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
唐突だしぬけ背後うしろから声を掛けた人がある。思はず丑松は顔色を変へた。見れば校長で、何か穿鑿さぐりを入れるやうな目付して、何時の間にか腰掛のところへ来て佇立たゝずんで居た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
父母の生みなして、死ぬれば、そのたま永く幽界かくりよおもむきおるを、人これを祭れば、来たりうくることと、ありのままに心得おりて、あながちにその上を穿鑿たずねでもあるべきものなり
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)