“不穿鑿”の読み方と例文
読み方割合
ふせんさく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正当なる歴史を標榜する史籍さえ往々不穿鑿ふせんさくなる史実を伝えて毫も怪しまない時代であるから、ましてや稗官はいかん野乗やじょうがいい加減な出鱈目でたらめを列べるのも少しも不思議はない。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
色が黒いゆえにクリというかとの考えは、古人の不穿鑿ふせんさくに誤られた説である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
召捕めしとり拷問がうもんに及びし事夫は本田家ほんだけ作法さはふなるや政事せいじは大小有とも法は天下の法なり人のみちは天下の道なり道と法とは私しにくらますべからず然るに其の方の如きが裁許さいきよ不穿鑿ふせんさくは云までもなく法外の裁斷さいだんと申すべし其の方も領主の公事くじ決斷けつだん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)