“稗官”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいかん66.7%
ひくわん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ジョン・ダンロプ中世末のイタリアの稗官はいかんどもが争うて残酷極まる殺人を描くにつとめ、姦夫の男根を姦婦の頸に繋いだとか
正当なる歴史を標榜する史籍さえ往々不穿鑿ふせんさくなる史実を伝えて毫も怪しまない時代であるから、ましてや稗官はいかん野乗やじょうがいい加減な出鱈目でたらめを列べるのも少しも不思議はない。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
桂川中良も亦知らざるなり。今東光も亦知らざるなり。知らざるを以て知らざるをわらふ、山客亦何ぞ嗤はざるを得んや。あんずるに鍾馗しようき大臣の如き、明皇めいくわう夢中に見る所とすはもとより稗官ひくわん妄誕まうたんのみ。
八宝飯 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)