“はいかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肺肝26.7%
廃刊20.0%
佩環13.3%
稗官13.3%
拝観6.7%
排陥6.7%
杯間6.7%
珮環6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
負けてはすまずと一世の肺肝はいかんを砕き打ち上げしところ、先生のかた一目の負けとなり。よって、先生も途方に暮れて言葉なし。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
我楽多文庫がらくたぶんこ第五期だいごきる、表画ひやうぐわ穂庵翁すゐあんおうの筆で文昌星ぶんしやうせいでした、これさき廃刊はいかんした号を追つて、二十二がうまで出して
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「この剣には、黄金の佩環はいかんに、琅玕ろうかん緒珠おだまがさがっているのではないか、蓆売むしろうりには過ぎた刀だ。どこで盗んだ?」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正当なる歴史を標榜する史籍さえ往々不穿鑿ふせんさくなる史実を伝えて毫も怪しまない時代であるから、ましてや稗官はいかん野乗やじょうがいい加減な出鱈目でたらめを列べるのも少しも不思議はない。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
そこで、楽師長は、さっそく、つぎの日曜日にちようびには、ひろく人民たちに、ことり拝観はいかんをゆるされるようにねがいました。ついでにうたもきかせるようにと、皇帝はおめいじになりました。
他人の善事はあくまでも攻撃排陥はいかんして何でも悪く言わなければ気が済まんという癖がある。社会の事物を評するのが全く感情任せで道理の判断に拠らないという癖もある。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
珮環はいかん響く処飛仙ひせん過ぐ
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)