廃刊はいかん)” の例文
一方、個人雑誌「新風土」も、そのために自然廃刊はいかん余儀よぎなきにいたり、何もかもが当分休止という状態になってしまったのである。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
我楽多文庫がらくたぶんこ第五期だいごきる、表画ひやうぐわ穂庵翁すゐあんおうの筆で文昌星ぶんしやうせいでした、これさき廃刊はいかんした号を追つて、二十二がうまで出して
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「行田文学」は四号で廃刊はいかんするという話があった、石川はせっかく始めたことゆえ、一二年は続けたいが、どうも費用がかさんで、印刷所に借金ができるようでも困るからという。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
柳浪子りうらうし主筆しゆひつにして小文学せうぶんがく小冊子せうさつしを発行した、これとてもはゞ硯友社機関けんいうしやきくわんでありました、そもそも九とすう硯友社けんいうしやに取つては如何いかなる悪数あくすうであるかこの小文学せうぶんがくまた九号にして廃刊はいかんする始末しまつ
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)