“余儀”の読み方と例文
旧字:餘儀
読み方割合
よぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方、個人雑誌「新風土」も、そのために自然廃刊はいかん余儀よぎなきにいたり、何もかもが当分休止という状態になってしまったのである。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
飛騨は名に負う山国であるから、山又山の奥深く逃げこもった以上は、容易に狩出かりだすこともできないので、余儀よぎなく其儘そのまま捨置すておいた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
横里某の出現によって、苗子の心から雲の如く霧の如く吹き飛ばされてしまったことは、誠に余儀よぎない事であったと申すの外はありません。