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捨置
読み方 | 割合 |
すてお | 42.9% |
すておき | 35.7% |
すておか | 7.1% |
すておく | 7.1% |
すておい | 7.1% |
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飛騨は名に負う山国であるから、山又山の奥深く逃げ
籠った以上は、容易に
狩出すことも
能ないので、
余儀なく
其儘に
捨置いた。
庇間合へ
捨置て
早足に
逃出し手拭ひにて深く
頬冠りをなし
膽太くも坂本通りを逃行く
機から向うより町方の定廻り同心手先三人を
手に掛けたれば
相當の
御處分下されかしと
委細訴状に
認めつゝ
自首して出しに忠相ぬし
這は
捨置れぬ事共なりと先親子をば
止め置き音羽の方を
話せしかば長兵衞も是はお常の
仕業ならんにより
捨置べしとは思ひけれども庄三郎が
達ての頼みを
聞ざるも
氣の
毒と思ひ長兵衞申は
何卒身代を
持直し給へ
殊に先祖代々の
地面を
當將軍の御
落胤なれば徳川の表札御紋付の幕も更に
憚る儀にあらずと
彼紅屋等に語りし如く
空嘯ふいて告ければ四郎右衞門は今更
詮方なく
迷惑が無ればよしと心中に思ふのみ乍ら
捨置ては無念ならんと此段
奉行所へ
町役人同道にて訴へ
出其
趣は