“置捨”の読み方と例文
読み方割合
おきすて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一昨夜亥刻よつどき前淺草阿部川町了源寺れうげんじ切手を持參致し所化僧しよけそう一人檀家三人差添さしそへ棺桶くわんをけおくり越候處掛あひ中右棺桶を置捨おきすてに致し候間相改ため候に女の死骸しがいにて變死へんしまぎれ御座なく候依て御檢使けんし願ひたてまつり候以上いじやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
張上られコリヤ平左衞門これまで主税之助が爲せし惡事あくじは皆汝がすゝめし處ならんしかし汝程の惡才あくさい有者が何故又島が死骸しがいの始末はかく淺果あさはかなる工夫をなして置捨おきすてに致したるやと申されければ平左衞門此ことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其處へ置捨おきすてにして逃失にげうせし由又其時檀家といつはまゐりたる者も三人是有る趣き兩寺より訴へ出しなり其せつのことは其方も其一人ならん此事有體に白状はくじやうせよ萬一かくし立なさばきびしく申付方有ぞと大音だいおんいはれしかば多兵衞は大岡殿の威權ゐけんのまれわな/\ながら心中におもひけるは此事斯までさとられし上はとても言紛いひまぎらすこと叶は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)