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言紛
読み方 | 割合 |
いひまぎ | 50.0% |
いひまぎら | 50.0% |
ば言ひ出してひよな
騷ぎに成たりと酒も
何處へか
醒て
行色も
戀路も
消果てこはそも如何にと
惘れ果十方に暮て居たりしが忠兵衞は
迯もされねば
是待給へお光殿御番所へ
駈込でも
外事成ぬ大事の一
條人の命に關る事先々
篤と
勘考てと
言紛らすを
其處へ
置捨にして
逃失し由又其時檀家と
僞り
參りたる者も三人是有る趣き兩寺より訴へ出しなり其
節のことは其方も其一人ならん此事有體に
白状せよ萬一
隱し立なさば
嚴しく申付方有ぞと
大音に
言れしかば多兵衞は大岡殿の
威權に
呑れわな/\
爲ながら心中に
想ひけるは此事斯まで
悟られし上はとても
言紛すこと叶は