“迯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
53.6%
にげ21.4%
のが10.7%
にが3.6%
にぐ3.6%
3.6%
にげる3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども実は私も心の中では怖いさ。何処どこから焼け始まってドンな事になるか知れぬと思うから、何処どこかにげる用意はして置かなければならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
も見ずににげさりけり斯ることの早兩三度に及びし故流石さすがの久八もいきどほり我が忠義のあだ成事なること如何いかにも/\口惜くちをしや今一度あうて異見せん者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
自分の生活、汚れた生活、洗濯しても洗濯甲斐のないやうな生活——その生活からのがれ度い。今まで逢つて居た総ての人達の眼から離れ度い。
百日紅 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
しかる事は持前なれども表へ出ては口のきける大屋に非ずことに寄たら當人へもらしてにがすも知れざれば彦兵衞殿の家主八右衞門殿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
合せしかば心のうちやすからずもしやお花夫婦も當地たうちに來りて我を兄のかたきと聞尋ね居んことはかがたし三十六計にぐるに如ずとか云ば一先いづれになり身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
美和子も、さすがに、姉の厳しい様子に、ちょっと目をらすようにして、真面目な表情をしたが、すぐに不貞腐ふてくされて、白々しく
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
次の間に寢入ねいりふうの吉兵衞はくはしく聞取り扨こそ案にたがはざりし山賊の張本ちやうほんなりけりかく深々ふか/″\あなの内に落し身の今更いまさらにげるともにがさんや去乍ら大望のある身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)