にぐ)” の例文
合せしかば心のうちやすからずもしやお花夫婦も當地たうちに來りて我を兄のかたきと聞尋ね居んことはかがたし三十六計にぐるに如ずとか云ば一先いづれになり身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まはり夫より所々を見物けんぶつしける内一ぴき鹿しか追駈おつかけしが鹿のにぐるに寶澤は何地迄いづくまでもと思あとをしたひしもつひに鹿は見失ひ四方あたり見廻みめぐらせば遠近をちこちの山のさくら今を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
飛石とびいしの上に置徐々そろ/\おりて庭口と門のとびらを開きにぐる道を補理こしらへおきて元の座敷へ歸り喜内が寢息ねいきを考ふるに喜内の運の盡にや有けん正體もなく能寢入り居るにぞ吾助は心によろこび用意の刀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)