“にぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
63.6%
9.1%
9.1%
荷繰9.1%
9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ピストイアは我にふさはしき岩窟いはあななりき、われ導者に、彼ににぐる勿れといひ、また彼をこゝに陷らしめしは何の罪なるやを尋ねたまへ
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
合せしかば心のうちやすからずもしやお花夫婦も當地たうちに來りて我を兄のかたきと聞尋ね居んことはかがたし三十六計にぐるに如ずとか云ば一先いづれになり身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まはり夫より所々を見物けんぶつしける内一ぴき鹿しか追駈おつかけしが鹿のにぐるに寶澤は何地迄いづくまでもと思あとをしたひしもつひに鹿は見失ひ四方あたり見廻みめぐらせば遠近をちこちの山のさくら今を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
すわや海上の危機はせまるとおぼしく、あなたこなたに散在したりし数十の漁船は、にぐるがごとく漕戻こぎもどしつ。観音丸かんのんまるにちかづくものは櫓綱ろづなゆるめて、この異腹いふくの兄弟の前途をきづかわしげに目送もくそうせり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「今日の帳尻ちょうじりと、荷繰にぐりのことを申上げる心算つもりでございました」
數「さ、書け、もうとてもいかんから書け、松蔭手前も諦めの悪い男だ、最早にぐるも引くも出来やせん、書け」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)